No.55
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サソリは巫蟲の情報を得るためにイタチと鬼鮫に近づいた。ワカの医療忍術を介してイタチの病の緩和を試みると同時にその見返りとして木の葉の持つ巫蟲の情報を引き出そうとした……というところから。
この少し前の話でイタチと鬼鮫は初めてヒルコがサソリの本体でないことを知るって感じです。サソリの本体ががきんちょだったって知った時のみんなの反応みたーい。
結局イタチは巫蟲についての新しい情報をサソリに提供することはなかった。木の葉のうちは一族ならと少しばかり期待してはいたものの、それでも予想の範囲内なのでサソリもさほど落胆することはない。
「デイダラとワカが帰るまで待たせてもらうぞ。薬の調合方法はワカがまとめたはずだ。だがこの素材では腎臓と肝臓への負担が高いことは覚えておけ。乱用はするな」
「どの道長くはない身だ。多少は問題ない」
「それは結構」
広い土間代わりの石畳敷の床の上、土足のままで活動するスペースが広いのはこの宿場が忍の利用が多いからだろう。
サソリは椅子に座ってワカの記した巻物の文字を追い、イタチは布団の上で上半身だけを起こしていた。鬼鮫は土足の間と寝具を敷くスペースのはざまに腰を掛けている。
「しかしまぁ」
ふと口を開いたのは鬼鮫であった。
「あの赤砂のサソリがこんな若い見た目をしていたとは……あなたおいくつでしたっけ」
「てめぇよりは年上だな」
「おや、……おや?」
「三十五だ」
サソリは机の上に広げた巻物の文字を追いながら答える。
「全くそうは見えませんねぇ……若作りですか」
「ちげぇ。気になるなら探ってみろ。忍だろう」
サソリはようやっと顔を上げて鬼鮫の顔を見るとにやりと口の端を上げて笑って見せた。
鬼鮫は今日初めて、サソリだと思っていたものが装甲傀儡であり、この赤髪の子供がサソリの本体だと知ったばかりである。はじめは人形のような子供だと思ったが、こうしてみると存外表情は多彩だった。だが、鬼鮫の中でどこか違和感が残る表情だった。
「そうですねぇ……イタチさんはどう思います」
イタチは鬼鮫に問いかけられて、少しむせこむ。昨日からひどく気道が狭まるようでイタチは頻繁に咳をしている。
しばらくしてからイタチは顔を上げて、サソリを見ていた。サソリはイタチの視線に対し挑むような視線をさらに投げかけた応酬が続くが、やがてイタチは少し笑うと「あなたは、傀儡だろう」と言った。
「傀儡? どういうことですイタチさん」
「生きている人間のチャクラの流れはそうも胸の一か所に集中しないものだ。全身が均一なチャクラの糸に支えられているような……生きている人間にしては不自然……しかし何度か見たあなたの傀儡はあなたと同じチャクラの流れをしていた。肌も、目もよくできているが少し違和感がある。あなたはそもそも人なのか?」
その時のサソリの表情は隠れ場所がばれたいたずらっ子のようであった。驚いたように少し目を見開いてから、口の端を上げて笑う。
「写輪眼とはそこまでわかるか。便利なものだ」
「白眼ほどではないが、おおまかであれば」
「生きてる人間のチャクラの流れか……それはさすがに再現したことがねぇな。まぁそれを看破できるうちは一族とはそう簡単にお目にかかるとも思えねぇが」
「ふっ」
イタチは何かを思うように遠い目をして笑う。
「あなた、本当に傀儡なんです?」
鬼鮫はワンテンポ遅れて会話に乗る。サソリはそんな鬼鮫の反応を笑うと「そうだ」とだけ言った。
「オレは人傀儡だ。オレもオレ自身のコレクションにすぎん」
「自分で、自分を解剖したってことです?」
「そうだな。この見た目は十五の時のものだな。人傀儡である以上成長はしねぇ、まぁ死ぬこともねぇ。どうだ鬼鮫、てめぇもオレのコレクションの一つになるか?」
「いやぁ……残念ですが断りますよ」畳む