No.20
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#ティナリ #蒼月 #賢者は翠海に揺蕩う
仙霊のお話。そういえば来年の頭のイベントで新しい仙霊がもらえるみたいですね。夢カプイメージカラーを選びたいです。
「えっと、その、それは……なにかしら……?」
蒼月はティナリの後ろをふよふよと漂う水色の奇妙な霊体を見て、なんといえばいいのかわからないようだった。
「今日見回りの時に石に潰されているのを助けたんだ。それからずっとついて回るようになっちゃって……時々鳴くし動くし浮いているし石に潰れても潰れていただけで石をどかしたらこの形に戻ったんだ。動物ではないだろうし植物でもない。仙霊っていうのが一番わかりやすい概念かもしれない」
「へぇ」
蒼月がそう言いながら仙霊を撫でようとすると仙霊は蒼月に興味を示したのが近づいてきて蒼月の周りをふよふよと飛び回り始めた。
「あはは、ユエも気に入られたみたいだね」
「なんなんだろう……本当に仙霊みたい。でも案内とかは……」
「しないね。ずっと僕の後をついてくるだけ」
「余計になんなのかわからないわ」
蒼月は仙霊をふにっと手でつかんでみる。思っていたよりもしっかりとした弾力があった。中央に白く見えるのが核なのだろうか核を突こうとするとぐにぃと形を変えて核はするりと蒼月の指から逃げていく。
「スライム?」
「ではなさそう」
「フライム」
「攻撃はしてこない」
「キノコン、ではなさそう」
「そうだね、多分全然違う何かだろう」
蒼月がぱっと手を離すと仙霊はティナリのすぐ後ろにするりと飛び上がって特に何をするわけでもなくふわふわと浮かんでいる。時々耳のようなものがぴんと大きく伸びたり「きゅうう」という奇妙な音を立てる以外は本当になにもしないようだ。
「ティナリはこのまま連れて回るつもり?」
「まぁそうだね。邪魔をしないならそうしようかなと思ってる」
「へぇ」
「だってこの色、ユエみたいだろ。いつもユエが傍にいるみたいだ」
「……」
蒼月はちょっと眉を寄せる。
「不満?」
「ええとっても。今目の前に私がいるのに浮気された気分だわ」畳む
2022/9/7 執筆