No.11
- ユーザ「E.maya」の投稿だけを見る (※時系列順で見る)
- この投稿と同じカテゴリに属する投稿:
- この投稿日時に関連する投稿:
- この投稿に隣接する前後3件ずつをまとめて見る
- この投稿を再編集または削除する
Category
Hashtag
- ティナリ(18)
- 蒼月(17)
- 賢者は翠海に揺蕩う(14)
- サソリ(11)
- セノ(10)
- 花紅葉(9)
- フィネフェル(8)
- ワカ(7)
- デイダラ(6)
- シャルナーク (3)
- 原神(3)
- 浅き夢見じ暁の(3)
- R18(3)
- ハルシャ (2)
- カンクロウ(2)
- 永遠のアマレ(2)
- 九条裟羅(2)
- アルベド(2)
- ベネット(1)
- 暗号学園のいろは (1)
- 夕方多夕 (1)
- 朝緋恋詞(1)
- うちよそ(1)
- 小南(1)
- イタチ(1)
- 鬼鮫(1)
- ハンターハンター (1)
- HUNTER(1)
- 東京リベンジャーズ (1)
- 呪術廻戦 (1)
- クロスオーバー (1)
- ティナリ (1)
- コレイ(1)
- 九条裟儀理(1)
- 1500m/secの愛(1)
- 行秋(1)
- ラッテ・ロット(1)
- ミルク色の憂鬱(1)
- 静寂の都(1)
レンジャー長になったティナリが、老いた老兵を見送る話。
夢主不在
レンジャーはボランティアの集りではない。彼らは国から認められたアビディアの森の専門家達であり、スメールにおいて広大な面積を占めるアビディアの森を適切に管理すべく立ち上げられた組織である。
森は一歩間違えればあっという間に自然に飲み込まれ、人はたやすく死んでしまう。特にスメールのように自然と人の生活が完全に区分けできないほど複雑に絡み合っている場合、森に飲み込まれて消えていく人間は非常に多かった。また研究をするにしても命がけだ。危険な生き物が数多く生息し、キノコンがそこかしこで胞子をばらまいている。必要なサンプルの採取でさえ、命をかけねばならずレンジャーが設立される前は覚悟とともに森で死んだ研究者も多かったという。
森を管理し、森に精通し、人々の安全と森を守るのがレンジャーだ。しかしその仕事の過酷さから、志望者の数はさほど多くないのが現状だった。
彼らの仕事には多くの死が付きまとう。それは過去の死であり、現在の死であり、そして未来の死だ。
レンジャーが設立されるよりも前にアビィデアの森で非業の死を遂げたと思われる遺体は未だに発見される。皮膚は削げ落ち、骨だけとなった体からは様々な苦しみと悲しみが伝わってくるようだった。それらは丁寧に運び出し森の外で埋葬するか、もしくは持ち物から出身がわかる場合故郷へ帰すこともある。またレンジャーは自身の身も常に危険に晒されている。雨林は危険に満ちている。生き物はもちろんのこと病気にも注意しなければならない。また雨期は川が増水し、道が消えるため数年に一度新人レンジャーが下流で見つかることがある。生きていることはほんどない。そしてなによりもレンジャーが恐れるのは死域であった。森を蝕み生き物を飲み込み死が目に見える形として迫ってくる。森はゆっくりと衰弱している。将来はアビィデアの森全体が死域に飲まれるだろうとも言われていた。死の未来を前にしていつまでも気丈に立ち向かえる人間は多くないのだ。
入ってきた新人レンジャーのうち三割ほどは、その年のうちにやめてしまう。故にレンジャーは常に人手不足だ。
そんな中、二人の志望者がやってきた。小さな体躯の獣人である二人は正直なところあまりレンジャーに向いているようには見えず、長年レンジャーを勤めている年長者は今年で辞めるだろうとひそひそと噂話をしていたものだ。それが、ニ年前の話である。
「まさかこんなに早くレンジャー長になるとはね」
ティナリの前で年をとった男は笑いながら言った。
「僕はそんなに驚いてないよ」
「だろうさ! なにせ教令院の成績優秀者がレンジャーに入るなんてことはめったない! いやぁ、レンジャーにも少し希望が見えたところで俺は任期を終えるとは残念だ」
「僕も残念に思うよ。君のように熟練の森の指導者は常に必要なんだ。そうだ、レンジャーの研修で教育係を探してるんだ。衰えた体では森に出るのは難しいけど教師としてはどうかな」
「いいとも、最高じゃないか。俺はレンジャー長が森をどうしていくのか教職として楽しく見守ることにしようかね」
ティナリと老兵は笑って握手した。畳む
2022/8/27
そういえばこちらの作品はティナリが実装された直後だか、公式のカードが出た後の実装直前だかに書いた作品です。ティナリがぶれぶれである。
#ティナリ