ヨゴトノリトのパラドクス

交流会伍

 遠くで呪力が渦巻いている。わずかな呪力の流れからそれを感じながら、天野曜次と家入硝子はまっすぐに外縁部へと向かっていた。
 硝子は非戦闘要員であるが、東京校にとっても京都校にとっても生傷が絶えないだろうこの交流会において非常に重要な存在だ。それ故、京都校も無理に硝子を狙うことはないだろうが、それでも不慮の事故に巻き込まれたり、悟の大味な技に巻き込まれたりする可能性は否めない。となると、最低でも一人は硝子の護衛が必要で、その一人に選ばれたのが天野曜次だった。
「んー! 暇!」
 曜次は腰にぶら下げた刀をゆらゆらと揺らしながら、フィールドアウトしない程度の場所でのんびりと時間を過ごしていた。戦う相手がいるわけでもなし、基本的に硝子に敵が近づかなければ曜次はやることがない。すでに一級になっている故、交流会で気張る必要もないとなれば、これはもうあとはいかに暇をつぶすかという話になってくる。
 さらさらと川の流れは麗しく、まだ若干暑い日差しに対し、耳に涼しく聞こえてくる。川で区切られたフィールドの端っこは、居心地のいい場所であった。
「硝子、なんか面白いことしない? 例えばしりとりとか」
「多分天野は三言目で飽きるよ」
「まじ? じゃあやめとこ」
 曜次は石積みの塔に足を乗せて柔軟運動を始める。
 そもそも二人が外縁部に来たのは、呪霊が放たれているのが敷地の中央部分だと思われるからであった。硝子の経験を積むという意味で、呪霊と相対してもいいのだが、うっかり京都校とバッティングするのは避けたい。そのためにわざわざフィールドの端っこまで来たのである。フィールドの端でやれることは少ない。それなら京都校もわざわざ端っこまで来ないだろうというわけであった。
 暇を持て余している曜次は、呑気に柔軟に精を出しているが、硝子は違った。
 硝子はじっと曜次が足置きにしている石積みの塔を凝視する。その視線に気づいた曜次がピースをするが、硝子は「違う」と突っぱねた。
「その石積みの塔」
「ん? これ? きれいに積みあがってんね」
「最近作られたものだと思うよ」
 硝子は曜次の方へ近づくと、石積みの塔の周囲を探る。
 ひっくり返したばかりの土はまだ湿り気を帯びており、石積みの塔にもやはり湿り気を帯びた土がこびりついている。虫たちは逃げ出したようだが、逃げ損ねた虫は塔の中でつぶれて死んでいた。その体液はまだ乾ききっておらず、石積みの塔が今まさに作られたばかりであることを示唆していた。
「へー硝子すごいな。じゃあこれ京都校側が作った何らかの呪術の媒体ってこと?」
「多分、そうだろうね。これが楢原センパイの行ってた積石葬送じゃない? 名前からして」
「どんな呪術だろ」
 曜次は首をかしげて石積みの塔をちょんちょんとつつく。
「でもほら」
 硝子は少し向こうを指さした。
 硝子の指さした先にも今曜次たちの目の前にある塔と同じものが積みあがっている。まるで賽の河原だ。きれいに積み上げられた石積みは、ちょっと押した程度では崩れないほど頑丈に積み上げられている。こんなものが偶然にできるとは考えがたい。石積みの周りの、石をひっくり返したような跡があることも踏まえて考えると、これは何らかの呪術的行為であることは明白だった。
「……石を積み上げる、一定間隔で並べる……となると」
「となると?」
「結界術の基盤か何かじゃない」
「結界……はー例えば、そのーこの石積みで囲われた空間に対する結界とか?」
「しかも帳や見よりもはるかに力の強い結界。これだけのものをわざわざ作ってるんだから」
 硝子は石積みを指でつつきながら言う。
「でもまだ何かが起こってるようには見えない。っていうことは石積みを作ってから結界が発動するまで時間がかかるのか、それとも、まだ石積みを積み終えてないのか」
「石積みを積み終えてない?」
 曜次は首を傾げた。
「ほらあっちにもあるでしょ、同じ奴が。つまり一定間隔でこの団体戦のフィールドを全部覆わないといけない、とか」
「なるほど、硝子は頭がいいな。じゃあこれ壊すか」
「あ」
 曜次は石積みの塔に足をかけて、ぐっと力を込めた。いくらきれいに積み上げられている者でもボンドで接着しているわけでもなし、石積みは曜次が力を込めた方向に傾き、そしてがらがらと音を立てて崩れた。
「あ?」
「もう結界ができているのだとしたら何かペナルティがあるかもって言おうとした」
「遅いよ硝子」
 曜次はからからと笑った。
「でもまぁ俺の献身のおかげでペナルティはないってことがわかったことだし、石積み壊してこ」
 まだ暑い日差しの中に水音がさらさらと気持ちよく、何もなければ草の生えた地面にごろりと転がって昼寝でもしたい気分だった。実際、曜次と硝子は動く必要がないのでそうしてもよかったのだが、石積みを見つけてしまった以上、多少なりとも東京校の勝利に貢献しようということになり、二人は外縁部に沿って作られている石積みを一つ一つ蹴り壊していく。壊すのはもちろん曜次だ。一つ壊しただけではわからないペナルティがあるかもしれないからだ。
「あと何分ぐらい?」
 十は壊しただろうか。すでにフィールドを半周したが、いまだ石積みを作っていると思われる京都校の学生には出会わない。誰かが団体戦直前に別の理由で作っただけなのかもしれない。少々理屈から逸れることを考えながら曜次は石積みを蹴り飛ばした。仮にこれが団体戦のために作られた教員の結界だとしたら、あとで謝罪すればいいだろう。そんな気楽な気持ちの曜次と硝子はずんずんとだれもいない森の淵を歩いていく。フィールドの中央の方からは時折土煙が上がり激しい破裂音がしているので、おそらくは悟が戦っているのだろうと検討をつける。特に敵らしき敵にぶつからない二人にとっては関係のない話だ。傑が呪霊の調教終わるまであと何分、なんて会話をしながら森の木陰に涼やかな風を感じ、広い岩場に夏の残り香を感じ、自然に溶け込むように二人は交流会とはどこか遠く離れたところにいるような気がするほど気が抜けていた。
 そのせいで、一瞬反応が遅れた。
 曜次が右手を刀の柄に沿えながら、硝子を体でぐっと木々の密集する方へと押し込む。
曜次っ! ちょっ」
「しっ」
「あっ」
 静かに、と口にするよりも早く、向こうが振り向いた。曜次の影を見ただろう。明らかに絶望的な雰囲気を込めた「あっ」が口から洩れている。
 もうばれているのに隠れているのも奇妙な話だ。硝子はそのまま、と曜次が向こうからは木に隠れて見えない手で支持をする。見つかった、といっても、木陰に飛び込もうとする曜次だけだ。硝子の存在はまだばれていないはずだった。曜次はそれを承知の上で、ばれたのなら仕方ないという表情を浮かべて木立の間から姿を現した。
 そこにいたのは二人だった。一人は男で、頑丈な鉄扇を両手に持ち、落ち着いた動作で石積みを作るもう一人の学生の様子を見ている。学生はせっせと石積みを作っていたが、鉄扇の学生と同時に曜次の存在に気づいてさっと顔を青くした。
「あっ……あーっ! お前ら壊したな!?」
 何を、とまでは言う必要はないだろう。勿論石積みの話だ。
 曜次は「悪いね、やっぱり京都校の細工だったんだ」と軽く口調で言うか、手はしっかりと刀を握っている。「積石葬送」という名前から、今石を積んでいる彼の術式なのだろう。名前は確か縣啓介と言っただろうか。京都校にはわりと頻繁に通っているので、同期の顔と名前ぐらいは知っているが、三年の先輩となると名前と顔が一致しない学生の方が多い。作戦会議の時に、確か縣啓介と名前が記されていた気がする、その程度の記憶だ。例外は安土京子だろう。
 そして鉄扇を構えたもう一人の学生が「風雷仙術」を使う吉里吉里風理だ。こちらはよく知っている。京都校に仕事で来るときは大体風理が曜次の案内役を買って出てくれた。東京校並みに複雑な京都校で迷わずにいられるたのは風理のおかげである。何度か手合わせをしたこともあり、実力も知っている。なので、彼とこのフィールドで戦うことの厄介さに曜次は舌打ちをした。ここは開けすぎている。フィールドの端ということもあって、木々が途切れがちな上、曜次から見て左半分は何もない平坦なフィールドだ。これでは風理のいい的でしかない。
 風理も曜次を相手にする厄介さは重々承知なのだろう。彼も啓介を守るように動く。
「外縁部には来ないと思ったのに!」
「普通なら、まぁ先輩の読みも当たると思いますよ。ただまぁ今回の相手は曜次なんで」
「何々? 俺だとなんか違うの」
「動きが読めない。お前だけ作戦会議の一番最後までどうしたらいいかわからない駒として残ってたんだ光栄に思え」
「やだなぁ俺だって仕事はする」
「つまり今は仕事中ってこと?」
「そう」
 曜次は刀を抜いた。
 風理はジャッと音を立てて扇を開く。
「んー……仕事、仕事か。とすると東京校で唯一反転術式を使える家入硝子の護衛、とか」
「勘がするどい」
「殺しはご法度って先生方も言ってただろ」
 風理は鉄扇につなげた鎖をじゃらじゃらと鳴らしながら言う。
「俺の技はまだ小回りが利かなくてどこに飛ぶかわからないんだ。だから真面目な話をすると出てきてほしい」
「はぁーそんな話に乗ると思うか? 俺が?」
曜次なら乗る」
「俺のことよくわかってるぅ硝子出てきていいよ。俺が必ず守るから。風理の言う技が大雑把すぎてどこに当たるかわかんないってのは本当。俺も硝子を守るなら俺のすぐ後ろにいるってわかってた方がやりやすい」
 曜次は視線を風理から外すことなく後ろに向けて声を投げかける。しばらくの間セミすらも鳴くのをやめた、緊張した一瞬が経過するが、曜次の言葉を真実だと受け取ったのだろう、硝子が木々の間からそっと姿を現した。曜次が無理やり木立の間に押し込んだせいで、頭にも体にも小枝や葉っぱがまとわりついている。硝子はそれらを一つ一つ丁寧に取り除きながら「しっかり守ってよ」と付け加えた。
「わかってるさ。俺の役目は硝子のボディガードだもん。仕事はしっかりやるよ」
「具体的にはどこにいればいい?」
「んー、もうちょい左、左、左、はいそこ」
「つったってればいいの?」
「うん、何かあったら俺がどうにかするから」
「どうにかって……痛いのは勘弁してよ」
 硝子はじとっとした目で曜次をにらむ。曜次はそんな硝子の視線を受けてからからと笑うのだった。
「さて」
 と、風理が口火を切る。曜次と風理、各々の武器がカチカチと音を鳴らした。
 風理が大きく扇を振る。その瞬間にごう、と風が吹き荒れ、木々が豪風に揺らされてざわめいた。風は渦巻き、渦の中央に真空の刃を作って、木々をも容赦なく切り裂きながら曜次に向かう。対する曜次は刀を抜いた姿勢のままそっと刀を風の刃の中央に突き立てた。
 曜次の髪の毛が舞い上がり、硝子にもわかるほどの強い風が吹きつけてくる。思わず目を瞑った硝子だが、ただ強い風が吹きつけただけでなんにもない。曜次のポニーテールがゆらゆらと揺れている。
「かーっ、相変わらずむかつくやつ。普通かまいたちを斬るって発想でるか? 避けるか逃げるかだろ」
「むしろなんで避けるかわかんないね。かまいたちってわかってるんだから、風のない部分に風を流し込めばただの強い風だろ?」
「あーそうだよただの強い風だよお前にとっては、なっ!」
 風理は森の中に向かって走り跳躍しながら扇をさらに一振り、二振りする。猛烈な風が再び吹き荒れた。かまいたちは遠慮容赦なく木々を切り倒して曜次と硝子の方へ向かってくる。
曜次!」
「硝子、静かに、音が重要なんだ、あいつのかまいたちは」
 曜次は軽く笑うように言うと、刀を持ち上げた。そしてこちらも一振り、二振り。吹きつけた風は二人の髪の毛を散々荒してくれたが、それ以上のことはない。
「硝子、ちょっとずつでいいから森の方へ向かってくれ」
「森? それだと困るんじゃないの?」
「風理の本領発揮はこれからだ。風理は今左手、つまり団体戦のフィールドの中に入ろうとしている。姿を隠すためと、もう一つの大技をぶちかますためにな。その大技ってのがめちゃくちゃ厄介で、避けるには高い物があった方がいい。このまま俺たちの左手側、つまりフィールドの外側に出ると、不利だ」
「風雷仙術……あっ、雷……」
「そう。風理のもう一つの大技は雷だ。俺だけなら避けられる、かな? 無理かもだけど硝子は絶対に避けられない。だから高い木々のなかっにっ!」
 曜次が硝子に説明しきる前に、再びかまいたちが飛んでくる。曜次を森の中に入れたくないという意思が丸見えだ。
「硝子、伏せてそのまま森の中に!」
 曜次はかまいたちを斬り伏せながら、自分も姿勢を低くして木立の中に飛び込む。
 ゴロゴロと雷雲が鳴ったのはその瞬間だった。
 ピシャッ ドォン
 いつの間にか団体戦のフィールドは暗雲に覆われている。そして一瞬の光の瞬き、ついで光とほとんど同時に振ってきた轟音。曜次と硝子は思わず耳と目を伏せて地面に抱き着くようにへばりついた。
 雷が落ちたのは曜次と硝子に一番近い木だった。真っ二つに割れた木は切り口がとげとげしく突き立っている。まるで巨大な斧でも振ってきたかのようだ。硝子はそれを見て青ざめているが、曜次は当たりさえしなければなんともないとばかりの表情で、硝子をぐいぐいとさらに森の中へと押し込んでいく。
「邪魔だなぁ」
 殺しはご法度だが、気絶する程度なら許容範囲だ。風理はにやっと笑ってもう一度大きく扇を振り回すと、いくつも発生したかまいたちが木々を切り裂いていく。成人男性の一抱えもあろうかという木ですら、風理のかまいたちの前にはあっさり切れる小枝のような存在でしかない。
 風雷仙術はもともと雨の少ない地域で生まれた呪術である。風と雨雲を呼び雨を降らせ大地を濡らす。言い換えるなら生きるための知恵のような物であり、本来こうして攻撃に使う手段ではないのである。
 だが風理は風と雷両方の術式を受け継ぎ、今このようにして遺憾なくその力を発揮している。難点は、まだ攻撃の範囲調節が難しいというところだが、今後京都校では安土京子に続き最強の術師となることは誰の目にも明らかだった。
 曜次は木々の間に隠れたまま、硝子をじりじりと風理の攻撃範囲外へと誘導する。実のところ、風理の風雷仙術はこの団体戦のフィールド全体を丸裸にすることも不可能ではない。ただ今はまだコントロールが甘いので、団体戦のフィールド全部丸裸にしようなどとした暁には、よけきれなかった京都校・東京校の学生の上半身と下半身がさよならばいばいしかねない。それゆえに威力を絞っているのだ。これでも威力を絞っているというのだから、本気の風理の風雷仙術は、五条悟でなければ止められないかもしれない。少なくとも曜次には無理だ。かまいたちなら相殺できるが、雷ばかりは避けることができない。それこそ近くに高い木でもなければ直撃だ。威力を絞った雷の一撃だけでも直接受けたらそうとうきついものがある。
 距離を取らせれば圧倒的に有利なのは風理だ。ならば曜次はどうするか? 当然曜次の得意に持ち込むのである。
 曜次は伏せた状態のままふーと息を吐いた、そして次の瞬間、地面を強く蹴って一瞬のうちに風理との間合いを詰めた。縮地である。
「ッ!」
 風理は目で追うことができない一閃を直感で受けた。鉄扇と刀がぶつかってギイインと鈍い音をたてる。風理が扇を振る間もなく、曜次の刀が迫る。風理はそれを避けて、扇を振るおうとするが、ここまで近くに来られると、風理は扇を振ることすら困難であった。
 呼吸一つの間、瞬き一つの間に何十にも重なった刃が風理を襲う。それを直感と今までの経験で避けて、扇で受けて、また避ける。よけきれなかったその度に、風理の体には細い血の線が走った。風理はどんどん押し込まれる。なんとか距離をとりたいが、曜次がそれをさせてくれない。
 カチッと時計の長針が三を指したのはその時だった。
曜次!」
「おうよ!」
 最後とばかりに曜次は猛襲をかける。風理の体は自身がかまいたちを受けたかのようにズタボロになっており、動きは鈍るばかりだ。
「くそっ!」
 距離をとりたい、そう思えば思うほど体が鈍っていく。だから、突然曜次が距離をとった時は、それが何を意味するのかさっぱり理解できず一瞬風理の体が固まった。曜次と硝子にとってはその間で十分だった。
「なんだ!?」
 縣啓介が叫ぶ。攻撃向きの術式でないため、風理の後ろで状況を見守っていた啓介は、突如膨れ上がった呪霊の気配にばっと身を固くする。風理もまた、あっという間に膨らむ濃い呪霊の気配に扇を構えたが、空を覆う呪霊の群れを見て、あっけにとられ口をぽかんと開けた。啓介も突如現れた無数の呪霊の気配に目をむいている。
「な、なんだ!? 団体戦のフィールドに放たれた呪霊、じゃない!」
「えっ? あっ! 呪霊操術!」
 こちらは啓介の結界が完成すれば勝つはずだった。啓介の術式「積石葬送」は石積みで囲われた空間の内部を手に取るように理解することができる。呪霊や他の木々、東京校の学生、京都校の学生それらすべてを正確に認識できるのだ。積石葬送が完成した暁には、啓介からの連絡を待って、呪霊狩りをするというのが京都校の勝ち確のパターンだったのだが、残念ながら、積石葬送は天野曜次と家入硝子に邪魔をされた。偶然のことではあったが、その点を考慮に入れていなかったのは、京都校側の敗因だろう。
「くそっ! やられた!」
「二人ももういないし!」
 呪霊の群れは啓介にも風理にも全く興味がないとばかりに通り過ぎていく。荒まく風の中に立たされているような感覚だ。呪霊に触れる肌は気持ち悪く、風理は扇を大きく振ったが、積み重なった呪霊をすべて斬り裂くには力が足りなかった。
 曜次と硝子はすでにそこにはいなかった。呪霊の合間に紛れて二人は姿を消したのだ。そしてそれとほぼ同時に団体戦のフィールドに「ビー」と電子音がなる。勝敗が決した合図だ。
「まったくやられたね」
「呪霊操術、名前から考えればそうだよなぁ、くそっ個人戦では絶対勝ちをもぎとってやる」
「まぁ頑張って」
「先輩は個人戦でないんですか」
「俺は一応出るけど、正直術式使えないんじゃ役立たずもいいところだよ」
「ま、勝ちにいきましょうよ、折角ですし」



20200922